自然農のお米作り2年目の収穫
先週やっと稲刈りが終わった
今年の目標は「収穫出来る田んぼにする!」ということだった笑
目標の低い設定に思うかもしれないけど
自然農をやっている人には理解してもらえるかもしれないけど
このラインを超えることがまずは一番のハードル
昨年は全く耕さない(不耕起)でやろうという想いが強く
水が溜まらないという田んぼで稲を育てて
何を育てているのか分からないような田んぼだった
今年は 悪戦苦闘したけど
山間部の田んぼ(自分が借りてる田んぼ)では
田起こし 代かきは必要と決定して
急いで方向転換して
なんとか水が溜まる田んぼに出来た
でも無農薬 無肥料 一本の苗で
どこまで育つか
出来るまでドキドキ見守っていた
結果
収穫出来た〜!
しかも近所の人達からも
顔を見るたびに
みんなからほめられる程よくできた
去年があまりにも可哀想なくらいしかできなかったので
「肥料入れたんか?」
「今年は当てたにゃ〜」と周りの人に声をかけられ
ニヤニヤしていた笑
今年は周りの田んぼはウンカの大発生でたくさんの稲がやられていた
中には収穫を全く出来ずに全て燃やしてしまった田んぼもあったくらいで
可哀想な状況だった
みんな一生懸命 薬を撒いて防いでいたけど
僕たちの田んぼは何もしなくてもほぼ無傷
川口由一さん曰く
「自然農の田んぼで一つの虫が大量発生して被害を受けることはない」
という言葉通り
小さい田んぼだけど
大きな収穫を得た今年のお米作りだった
現実創造のレシピ〜状況を求めず 状態になる〜
最近はこれから人生を転換したい人の相談をよく聴く
彼らの大きな悩みは
・現状の不安
・自分のやりたいことの見つけ方
・望む未来の切り開き方
ということが多い
都会から田舎への移住を検討してる
電車の車掌さんをしているAさん
彼との対話からみえてくること
【AI化が進む社会で自分の居場所がなくなる不安】
Aさんは来た初日に今の悩みと将来の展望を教えてくれた
Aさんの持っている不安はこんなこと
・AI導入の流れに鉄道業界が動いていて人の居場所がどんどんなくなっている
・人はAIに変わるまでのほんの数年の転換期のための駒でしかない
コロナ以降 それがより加速しているのを感じている
自分が本当にしたいことに対してもっと真剣に取り組まなければ
そういう想いが強くなって僕たちのところへ来てくれた
僕の住む田舎ではAIをそれほど意識して生活することはまだ少ない
せいぜいWEBの中やスマホを通してというくらいだが
都会の新しい仕組みの中では暮らしそのものが大きく変化しているのだろう
きっと同じような悩みを持っている人が今たくさんいるのかもしれない
たぶんこれから飛躍的に増えてきて
Aさんが持っているような悩みは
これから全世界で当たり前のように現れてくる
【夢のコアに触れる】
Aさんはそんな不安と夢を持ってプログラムに参加してくれた
Aさんんが不安を越えて夢に向かって進めるようにサポートできたらなぁと
話を聴きながら一緒に日々過ごしている
Aさんは旅が好きだ
ここに来る前のAさんの将来のヴィジョンは
色々な場所を転々とすることで仕事ができないか
ということを漠然と考えていたそうだ
そういう友達もいるみたいで
Aさんは「ワーケーション」(ワークとバケーションを一緒にした造語らしい)
という言葉を使っていた
・旅をしながら仕事をする(ワーケーション)のか
・これまでのように何処かに拠点を持ってプライベートで色々な場所を訪れる方がいいのか
という生き方の選択で悩んでいた
でもどちらが自分がやりたいのかピンと来ていない様子だった
そんなAさんが一番達成したいことは旅先のガンジス川で感じた
「死ぬ前にガンジス川の畔にいること」らしい
Aさんの話を聞きながら
本当にそれが夢なのかな?という疑問が浮かんだ
本当にそれが夢なら今やることは田舎へ来るのことではなくインドでも生活できる準備に向かっているはず
少し夢にピンぼけがあるように感じた
「Aさんの夢にはもっと魂から求めていることがありそうだけど まだそれに気づいていないのでは?」と尋ねた
Aさんに夢の根っこにある魂から求めているものを探ってもらった
Aさんが自分と向き合って発見したことは
・地域や人とのつながり
・色々な個性が集るコミュニティ
・自由や解放感
ということだった
旅やガンジス川で経験したことからAさんが求めていたことは
実はその場所や特定の状況とはあまり関係のないことだった
拠点を持って地域と繋がり あるコミュニティを体感している僕の視点からは
旅ばかりしている暮らしをしていたら関わる場所は多くなるかもしれないが
むしろコミュニティや地域や人との繋がりは深くならないように感じる
何よりそれを実現する為にガンジス川でなくてもいいはずだ
旅先のガンジス川でAさんが感じたものは
自由と解放 あらゆるものの繋がっているというアイコンだった
その印象からガンジス川に執着し過ぎると
本当に自分が求めていることから離れることがある
Aさんの魂が求めていることはもしかしたら
今の自分では想像もできないような現実の中で経験出来ることかもしれない
【具体的な状況をイメージをする前にその状態になる】
自分の経験上
現実を創造するプロセスには実現しやすいコツがある
まずは
「なりたい自分になる状態を体感すること」
Aさんの場合には
・地域や人とのつながり
・コミュニティ
・自由や解放感
の状態を体感すること
それが一番大切な魂が求めているコアのはず
ガンジス川で死ぬ状況や旅をしている状況
はあくまでコアの周りの装飾にすぎない
状況だけ求めていたら
肝心なコアがないままガンジス川で死んでしまうことになりかねない
コアがブレない状態を体感できるならば
「その状態に近い現実やヴィジョンをキャッチできるようになる」
コアを常に感じていれば
それだけコアに対しての感度が敏感になる
その中で浮かんでくるアイデアや現実が現れた時
その感度が敏感になっていれば見逃すことはなくなる
そのポイントが意識が物理的な現実に作用する接点だ
後は
「そのアイデアや現実を一歩一歩理想の状態に近づける」
そのプロセスを着実に歩めば最終的に
旅をしていようがしていまいが
ガンジス川で死のうが死ぬまいが
「自分が求めている夢のコアには必ず近づいている」
殆どの場合 自分が思っているより更に大きく深くなる
なぜなら直感から降りてくるアイデアは思考を遥かに超えるものだから
順番をすっ飛ばして
状況だけを求め過ぎると
インドに行って後悔することにもなりかねない
僕の場合は
「自分の経験を伝えて 僕と関わる人が幸せになっていく」
というコアの状態を感じ続けている
そうすると不思議と向こうからその体感に近い現実がやってくる
その結果 前の記事
yokumiru.hatenablog.com
のように
自分が何屋か分からないが
不思議と向こうからその状態を体感する現実がドンピシャで現れ続けている
これは一人ひとりが自分の経験で証明するしかできない
だけど僕はこの創造のレシピがお気に入りだ
自分の肩書きにこだわらない
最近自分が何屋さんなのか ますます分からなくなっている
そんな風に感じている人は結構いる気がする
僕がやっていることは
表向きは田舎で暮らしたい 体験したいという人達のサポートをして一緒に過ごしている
どうしても肩書きを書かせたがる人達もいるので
敢えて書くなら「地域コーディネーター」と書いている
田舎で働き始めた人たち
これから暮らしたい人たち
そんな人達の話を聞いたり一緒に色々な体験をして過ごすことが主なお仕事
短期で来る人でも数週間〜1ヶ月くらいの滞在のサポートをしている
特に前半2週間は毎日話を聞きながら
その日したいことを一緒に決めてプログラムを作るので
一日中一緒に過ごしている
大体の参加者は来て間もない頃は
美しい風景や美味しい食べ物に夢中になる
そうだよね
みんな 美しいもの 美味しいもの 心地のいいもの を求めて
自然と共に生きている場所にきたよね
みんなの喜ぶ顔を楽しみに色々案内するのは楽しい
でも数日経つと
ある程度みんなの欲求が満たされてくる
更にここに来るまでの暮らしで
やりたいことをよほど抑えてきたのか
「日々やりたいことを決めてその日に達成」というプログラムで
これまで使わなかった感覚を日々体験していくと
「自分が何をしたくて今ここにいるのか」ということに目が向くようになる
大人が子どもになるようになると
成長したり 自己修復していく
おバカになれる人ほど
社会の抑圧を解くスピードも速い
逆にプライドが高かったり
執着が大きい人は変わるスピードは遅い
その自分自身を取り戻すような氣づきのプロセスを
毎回間近で一緒に体感させてもらうのはとてもありがたい
ここに来る人は
これからどうやって生きていくかということを真剣に考えて
大きな一歩を踏み出してこんな田舎まで来ている人が多い
特にここ数ヶ月はその真剣度は以前にも増して強くなっている
お試し期間なのにそんなことは構わず
引っ越しの荷物と一緒にやってくる人が多くなった
社会が大きく変化している
そういうエネルギーがビンビン伝わってくる
そんなこんなで
田舎の体験をコーディネートしているよりも
最近はもっぱら人生相談の割合が比重が大きくなった
話を聴いていたら自分ができることでサポートしたくなるので
自分が経験したことで役に立ちそうなことがあれば出来る限りの提供をする
幸運なことに自分が自由気ままに探究してきた経験は
こんなところで活きてくる
参加してくれる人は何かに氣づいて喜んでくれるので
それが僕にとって何より嬉しい
自分の肩書きは何屋さんでも
創りたい現実が創れているからいいよね
秋の夜長に直感と繋がる
自然の中で暮らしていると
春夏は外に出て活動的に動くことも多いので
家に居るときや休みのときでも
氣が立っている
芸術の秋
読書の秋
食欲の秋
色んな秋があるが
虫の鳴き声を聴きながら
気温が下がった秋の夜に
文章を書くのが気持ちよくなってきたなぁとかんじた
だから 久しぶりに氣ままに文章を書いている
いざ書こうと考えていると
書きたいことが色々あることに氣づく
ここ数ヶ月もたくさんのことがあったなぁ
書きたいネタはたくさんある
ネタを仕込んでいたのかもしれない
さて 何から書こう
こういう時に僕は
少し目を瞑って
日々の思考からは離れるように努め
一度気持ちをリセットさせる
思考的になっているなら
まずは呼吸に意識を向ける
そうして
自分が最も今欲しい感覚だけに注意を注ぐ
文章を書くなら書き始める根っこみたいなところを探すように注意を向ける
その根っこを探しながら
頭のてっぺんから少し上くらいフワッと注意を向けておく
どうやらそこら辺に閃きに扉があるらしい
頭で考えると
この文章が人に受け入れられるのかとか
この書き方は人に好まれる書き方だろうかとか
色々考えが浮かんでくる
仕事で文章を書くときは
色々周りへの配慮もあるので
そういう意識をたくさん使ってしまうこともあるけど書き方にどうしてもなってしまう
こういう場ではできるだけ頭でっかちにならないようにしたい
でも 感覚や閃きに任せていたら
文章を書きたくなったり
絵を描きたくなったり
アイデアが浮かんできたり
フワッと消えて行くこともあるから
何が飛び出すか分からない
夢のような感覚に近いかもしれない
無駄な時間に終わることもあるけど
そのユラユラ何が出てくるか分からないものをキャッチ感覚は
本来の自分でいることを自分に許したり
社会の中で自分らしさを表現する感覚に近い
自然農のお米作り2年目の妄想
うちのお米作りは自然農で手作業だ
お米作りは機械を使って除草剤を使って栽培すれば
早いし楽だし収穫もたくさんになるかもしれないけど
僕がお米を作っている理由は
「自然なお米を作れる喜び」があるから
周りの農家さんはもちろん機械でお米を植えて収穫
自分の家庭用のお米に身体に良くないと分かっていても
多少の肥料や除草剤を使う人もいる
一度効率優先の道を歩んでしまったら
身体に良くないと分かっていても
なかなかめんどくさいやり方に戻れないようだ
元々お米を作ってきた農家さんは
割に合わんといいながら
お米を作っていく
割に合わんから収穫を増やす為に農薬肥料をつかうお米がどんどん増えて行く
これでは
お米作りをやる人はどんどん離れていく
若い人もやりたくないだろう
だって
儲からないし
やってても楽しくないし
大変な労働でしかないから
だから僕はただ楽しんでやる範囲でしかお米作りはしない
自分達が作っているお米作りでは収穫は今のところ副産物
機械も極力使わず一つひとつが手作業でやっている
でもわざわざ不便を体験しているわけではなく
手作業が気持ちいいから
今はわざわざ手作業でやっている
機械で田植えするより
手で田植えする方が気持ちがいい
まだお米作りが新鮮だからなのか
自然農の田んぼに素足で入るのはそれだけで気持ちがいい
周りの人達からは
「昔のやり方やね」
と微笑ましくからかわれている
出来たお米ももちろん嬉しいけど
作っているとき
お米が生長している時が一番楽しい
なんなら成長しないでも
成長しないなら成長しない原因がわかるだけでも面白い
お米と会話してお米の気持ちを聞いて
こうやったらお米はうれしいんだなという
声を聞いて
それが成長に反映される時が一番の喜び
もちろん
たくさん穫れたらなお嬉しいけど
自然と対話している喜びは格別で
お米が生きているのを感じ
自分も生きている 生かされているのを感じ
そのやりとりだけで
生命エネルギーが高まるような感覚さえある
その目に見えないやり取りだけで
お米や地球から栄養をたくさんもらっているような氣がする
この経験を他の人とも共有したい
対話してお米が育つサポートをしているという感覚をもっていたらいたら
農薬除草剤という選択には絶対にならない
お米が求めるものを作ったら
それが結果一番人間にとってもいいものなんだと思う
多くの慣行農業をしている農家さんの感覚からは
今時の若者は変だなぁと思われているかもしれない
でも
楽しく美味しく生命的なだけで上手く行くという
素人だから若いから感じる直感がある
こんなやり方でもある程度十分にお米を作ることができれば
周りの農家さんが一人でも面白がって応援してくれたり
同じように自然農でお米作りを実践してくれるようになったら
僕のお米作りは成功している
そのために
この土地に合った自然農のお米作りの実験をさせてもらっている
僕は楽しみながら作るお米作りの機会を与えられたと思っている
時間はかかるかもしれないけど
楽しんでお米を作る仲間を作りたい
それが僕の妄想