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ハヤンボ釣り

四万十川流域にあるこの地域は川の生物が豊かだ
昔程は川に関わる人も少なくなったそうだが 今でも地元の人達は川で生計を立ててる人や本業でなくても趣味や副業として漁に関わる人が多い

僕も子どもの頃は時々川釣りをして遊んでいたが 最近は殆ど釣りをしなくなった
この地域に引っ越して以前より川との距離も近くなり 釣りという程でもないが春になると昔を思い出してこの地域では「ハヤ(ハヤンボ)」と呼ばれている魚を釣る

ハヤとは総称で色々な種類の小型の細身の魚のことをそう呼ぶ
地域によってはウグイやオイカワなどもハヤを指しているそうだ

僕がこの時期にハヤンボ釣りをするのは 天ぷらにすると美味しいという理由から
冬の間エサをあまり食べていないハヤは春先に発生するカゲロウが川に落ちたのを断食明けのようにパクパク食べる
だから殆どエサを食べていない今のハヤは臭みがなく天ぷらにすると美味しい
川の食材が豊かなこの地域では敢えてこんな小魚を食べる人は少ないが 人によってはこのハヤが好きで好んでこの時期に釣りをして天ぷらにしているみたいだ

僕もそれを知ってから 春の山菜が採れるこの季節はタラの芽などと一緒にハヤンボ釣りを楽しんで一緒に天ぷらするのが習慣になった

エサはカゲロウに見立てた疑似餌を使う
カゲロウが飛び始める朝と夕に疑似餌を川に浮かべていると面白いようにハヤが食い付く

時期が少し早く水温が冷たくても カゲロウが飛ばない日中では なかなか食い付かない
ピーポイントでいい時期に毛みたいな疑似餌を浮かべているだけで誰でも釣れるので 釣りをしたことがない人とも一緒に楽しめる
この時期に来たお客さんや釣りが初めての人達と釣り遊びをして 天ぷらというコースが定番になっている

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この日も いつも一緒に釣りに行く利文さんとゆうきと一緒に釣りをした

夕方5時くらいからスタートして1時間くらい殆どぴくりともしなかったのに 6時過ぎると待ってましたとばかりに魚がエサに食い付く

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時々 解禁前の鮎が食い付くこともあるので 気をつける
調べてみるとこの地域で僕たちがハヤと呼んでいるものはアブラハヤのようだ

天ぷらにすると本当に臭みがなく美味しい ワタを取るだけであとは丸ごと食べられる

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この時期に生えている たらの芽やタケノコ アオサノリ と一緒に天ぷらにして食べる

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今日も自然に生かされてるなぁを実感する春の食卓をみんなで囲む